インタビュー
矢野良子選手
プレーヤー / 2004 アテネオリンピック女子日本代表
私がインサイドの選手からシューターになるまで
高校生までパワーフォワード
シューターとしての印象が強いかもしれませんが、私は高校生まではパワーフォワードでした。インサイドの選手です。本格的に3ポイントシュートの練習をはじめた時期は、WリーグのJOMO(現ENEOS)へ入ってから。将来的にはフォワードにポジションアップする方針で、当時のヘッドコーチから手取り足取り、シュートを教えていただきました。
私がシューターになるまで
フォームは打ち込みをして固めたわけですが、最初は本当に大変でした(笑)。あの時、1日に決めなければならない3ポイントシュートは500本。当然、チームの全体練習がありますから、朝から晩まで体育館に缶詰めになっていましたよ。先輩やコーチにリバウンドを拾ってもらったので、ミスが続くと冷や汗をかいたり、時間ばかりかかって終わりが見えないと、焦ったりしましたね。3年目ごろまで日々打ち続けて、それ以降もシーズン中は毎日300本インを課していました。シュートが体に染みついてからも、シューティングではゲームの動きを取り入れたメニューよりも、その場にとどまって、自分の感覚を確かめながら、理想とする状態に高めていくことを重視していました。
羨ましい、シューティングマシンを使える環境
シューティングを人一倍やってきたからこそ、B+シューティングマシンを使えることは本当にいい環境になったと感じています。羨ましいですね。シュートを打ち、ボールを拾い、またシュートを打つ。自分でこれを何度も繰り返すと、集中もしづらいですし、1人でやるには限度があります。リバウンドをお願いする人の手をわずらわせることになりますし、打ち込みでたくさんの本数をやるとなればなおのこと。私のWリーグ時代にもこれがあったら良かったなと想像してしまいます。
またシューティングでは、より実践を想定しますので、シュートをクイックにリリースする必要があります。このマシンはボールの発射間隔が最短で3秒と、素早く出てきます。私はいままで他社のシューティングマシンをいくつか使った経験もありますが、それに比べてもパスの質を含めて、いい感覚でした。操作盤もシンプルで、使い勝手が簡単。マシンの全体的なデザインもカッコイイですね。
アイディア次第で、可能性が無限に広がる
シュートは反復練習です。自分のフォームを体に覚えさせて、あとは打つだけ。その本数の多さに比例して、成果が本人へ返ってくると考えています。3人制へ転向したときも、ボールや屋外環境に慣れるため、改めて打ち込みました。また練習方法として300本インを例にとれば、私の場合だと200本はシュートを自分の感覚で打ち、一番いい具合へ持っていきます。そして残り100本は試合を意識した動きを取り入れながらやるイメージですね。
B+シューティングマシンがあることで、練習をしたいときに、1人でシュートを打ち続けることができます。チームの全体練習へ導入すれば、複数の選手が効率的にワークアウトもできるでしょう。活用のアイディア次第で、個人やチームの可能性が無限に広がります。